2017年10月26日

魔法世界のリブリーズ

魔法世界のリフジーズ

世の中は魔法ブーム。どこもかしこも魔法で溢れている。

外国人と翻訳魔法で話したり、自動的に料理ができちゃったり、ホムンクルスがファッション・アドバイザーだったりする。

だけど、そんな世の中についていけない人だっている。

魔法をつかうには、特定のアイテムとコツが必要なのだが、それがイマイチ呑み込めないひとたちのことを、魔法リフジーズと呼ぶ。

リフジーズ、つまり、難民。

魔法を使えない難民―――つまり落ちこぼれと、使いこなすエリートとが別れて、反目しあう事態となった。

  そんな時代をなげく声もあれど、世の中の趨勢は、変わることなく魔法中心である。

魔法を悪用する犯罪も増えた。

このあいだは、スカートの中身を透視撮りされたと、ニュースになった。

こっそりしまっておいたへそくりの、魔法を解除されて盗まれてしまった。

いじめっ子にしつこく魔法攻撃されて、証拠もなくて泣き寝入り。

そんな暗い世の中だったが、それでも魔法は人びとに不可欠なものになっていた。

学校で魔法を使うのはもちろん、食料品の保存や調理、流通における検品や発注、運送、店の決済、銀行でのお金のやりとり、株……。

およそ考えられるすべてのモノには、魔法が関わっていた。

当然、子どもだけでなく、大人や年寄りも、魔法を学ぼうと考えるようになっていった。
これは、そんな魔法時代のボランティア活動の一部始終である。

posted by アスリア at 20:28| Comment(0) | 創作エッセイファンタジー
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