2018年09月10日

500字程度エッセイ集:秋の風鈴

<くろがねの秋の風鈴鳴りにけり 飯田 蛇笏(いいだ だこつ)>
飯田蛇笏の句は、夏の季語『風鈴』と季語『秋』の季重なりです。なのに、不自然さを感じさせません。

立秋を過ぎ、残暑もひと段落。そんなときにしまい忘れた風鈴が、チリンチリン鳴っている。それがいっそう、秋のもの悲しさを感じさせる句です。

最近、台風がひどいので、風鈴どころの騒ぎではありません。そもそもエアコンの効いた部屋で風鈴はあり得ないかもしれません。でもわたしは風鈴を持ってます。水族館の海響館でゲットした、陶器製のイルカの風鈴。風があたる帯のところは、引っ越しの時にちぎれてしまいましたが、水色の風鈴は無事でした。帯がないので風があたっても鳴りませんが、かわいいのでいまだに持ってます。

鳴らない風鈴をよそに、季節は刻々と秋から冬へと向かっています。街に、長袖のシャツ姿の女性も散見します。
わたしはまだ半袖のブラウスとチノパン姿。
道のあじさいは枯れて花を切られ、ヒマワリは抜かれて皇帝ダリアが植えられています。
空を飛ぶ水鳥たちは、いまはセキレイすら見あたりません。
今年もあと三ヶ月を切りました。今後も平和でありますように

posted by アスリア at 07:30| Comment(0) | エッセイ
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